文部科学省科学研究費補助金「新学術領域研究」平成22年度〜26年度

ENGLISH

動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成

細胞接着の時空間制御による免疫動態調節機構

研究代表者 木梨 達雄 関西医科大学教授
(専門:免疫学 / 担当:研究全体の統括)

木梨 達雄
連携研究者
  • 片貝 智哉 新潟大学教授
    (専門:免疫学 / 担当:2光子レーザー顕微鏡による生体観察)
  • 植田 祥啓 関西医科大学講師
    (担当:接着動態制御分子解析とイメージング)
  • 羽廣 克嘉 関西医科大学助教
    (担当:抗原認識とリンパ球動態解析)

本研究では、免疫細胞のダイナミックな生体内移動に注目し、個々の免疫細胞が示す複雑な動きが、高次細胞社会である免疫システム内でいかに統合的に調節されているか明らかにする。まず、分子・細胞イメージング技術・解析手法を用いて、単純化した系における細胞極性や細胞接着・移動に関連する分子の時間的、空間的ゆらぎや自己組織化機構を解析する。そして組織内過程に注目し、単純化したin vitro系における細胞の接着や動きがどのように組織から拘束を受けながら調節されているか解明したい。そのためにリンパ組織を構築する「場」を可視化し、in vivo, ex vivo、組織スライスなどの観察技術、操作・改変する技術を確立しながら、免疫細胞と生体内環境とのクロストークを追及する。

Copyright ©2010 文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成」