重藤研究室の紹介
重藤研究室は、先端的な分子分光法を駆使して、分子の構造や振る舞い、さらには機能との関係を明らかにすることを目指しています。ナノ制限空間、有機無機ハイブリッド材料、微生物とその集団、細菌が生産するメンブレンベシクルなど様々な複雑分子系を対象として、物理化学から材料科学、細胞生物学、微生物社会学に及ぶ幅広い分野にインパクトを与えうる基礎研究を行っています。特に、ラマン分光イメージングによる生細胞の物理化学的研究に力を入れています。ラマン分光法により得られるラマンスペクトルは「分子の指紋」とも呼ばれ、ミクロな世界の分子に関する豊富な情報を私たちに届けてくれます。この手法を用いて、細胞内部や微生物が形成するバイオフィルムと呼ばれる集合体内部、さらにはナノメートルサイズの細菌メンブレンベシクル表面に存在するタンパク質、脂質、2次代謝物などの生体分子を調べることにより、これらの分子が生命機能に果たす役割の解明や新たな生命現象の発見につながるものと考えています。
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卒研生4名が加わり、2023年度の重藤研究室がスタートしました | |
重藤教授が8th Asian Spectroscopy Conference(新潟)で招待講演します NEW | |
重藤教授が8th Taiwan International Symposium on Raman Spectroscopy & TARS Summer Camp(新竹、台湾)で招待講演とレクチャーを行います NEW | |
卒業生の佐々木里紗さん(2022年3月修士卒)の微細藻類の自発ラマン・マルチプレックスCARSイメージングに関する論文がThe Journal of Physical Chemistry Bに受理されました! CARS顕微鏡は卒業生の戸田尚吾博士が構築しました。徳島大学・櫻谷英治教授のグループとの共同研究の成果です |