公募研究
齋藤 大介
東北大学大学院国際高等研究教育機構
〒980-8578 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-3
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FAX: 022-217-6691
E-mail: daisuke@m.tohoku.ac.jp
研究室ホームページ:http://www.biology.tohoku.ac.jp/lab-www/tamlab/index.html
<略歴>
1998年:東北大学理学部生物系卒業、2003年:東北大学理学理学研究科生物学専攻後期課程修了、2003年:理学博士(東北大学)、2003-05年:理研CDB研究員(高橋淑子研究室)、2005-13年:奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科助手・助教。2013年:東北大学大学院生命科学研究科助教(研究特任)、2014年より:東北大学大学院国際高等研究教育機構・助教。
<研究課題>
A02 血行性転移における動く細胞と場のクロストーク
<研究計画>
ガン細胞などある種の細胞は、極めて流動的な血流内を移動したのち、強固な上皮シートである血管壁を通過する、血行性転移と呼ばれる特殊な細胞移動を行う。本研究では血行性転移機構の理解にむけて、鳥類の始原生殖細胞(Primordial
germ cell: 以下PGC)を対象として研究を展開する。我々はこれまでに、鳥類のPGCが血流内を受動的に流されて移動すること、そして決まった血管領域で特異的に移動を停止すること、そののち血管壁を通過することなどを、ex vivoのライブイメージング解析により見いだしている。本研究ではこれら血行性転移過程の各イベントに、移動細胞固有の物理的な特性がどのように関わるのか、そして血管内皮細胞や血球細胞を始めとする環境がどのような役割を果たすかに注目し、この細胞移動の仕組みの細胞・分子レベルでの解明を目指す。
<イメージ図>
<代表的論文>
1. Saito, D., Takase, Y., Murai, H. and Takahashi, Y.: The dorsal aorta initiates a molecular cascade that instructs sympatho-adrenal specification. Science, 336: 1578-1581, 2012
2. Yokota, Y., Saito, D., Tadokoro, R. and Takahashi, Y.: Genomically integrated transgenes are stably and conditionally expressed in neural crest cell-specific lineages. Dev. Biol. 353: 382-395, 2011
3. Watanabe, T., Saito, D., Tanabe, K., Suetsugu, R., Nakaya, Y., Nakagawa, S. and Takahashi, Y.: Tet-on inducible system combined with in ovo electroporation dissects multiple roles of genes in somitogenesis of chicken embryos. Dev. Biol. 305: 625-636, 2007
4. Saito, D., Yonei-Tamura, S., Takahashi, Y. and Tamura, K.: Level-specific role of paraxial mesoderm in regulation of Tbx5/Tbx4 expression and limb initiation. Dev. Biol. 292: 79-89, 2006
5.
Saito, D., Yonei-Tamura, S., Kano, K.,
Ide, H. and Tamura, K.: Specification and determination of limb identity:
evidence for inhibitory regulation of Tbx gene expression. Development 129: 211-220,
2002