文部科学省科学研究費補助金「新学術領域研究」平成22年度〜26年度

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動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成

公募研究

西 功一

熊本大学附属病院 循環器予防医学先端医療寄附講座
熊本大学先導機構 国際先端医学研究拠点

860-8556 熊本市中央区本荘1-1-1
TEL: 096-373-5175
FAX:
E-mail: nkanako@kumamoto-u.ac.jp
研究室ホームページ:http://www.kumadai.kumadai-junnai.com/


略歴> 
1992:熊本大学医学部卒、1992-96, 2000-05年:熊本大学付属病院等にて内科・循環器内科医師、1996-2000年:熊本大学大学院医学系研究科博士課程、2005-06年: 東京大学大学院医学系研究科発生・医療工学(三共)講座客員教員、2006年:医学博士(熊本大学)、2006:東京大学大学院医学系研究科代謝生理化学・助教、2011年−血管生物医学会評議員


<研究課題>
A02 かたちをつくる血管細胞の集団的ふるまいと制御系の理解


<研究計画> 
血管は、全支配組織に酸素や栄養源を効率よく十分に供給するための極めて合理的な枝分かれ構造をとる。このかたちは、血管を構成する内皮細胞と壁細胞(血管細胞)が織りなす自己組織化とそれを取り巻く組織特異的な場との相互作用の結果成立する。最近、自己組織化動態の可視化が可能となったことで、個々の血管細胞の一見ランダムと思える自律的運動の上に、細胞集団運動として伸長や分岐等のモジュール形成が繰り返し成立し樹状形態をつくる様子が観察されてきた。本研究では、血管のかたちをつくる際の血管細胞動態をイメージングとコンピュータ解析により4次元的に描出・定量化する。さらに、遺伝的・薬理的介入による自己組織化の操作と、数理生物学的手法を使った解析を通して、どのように血管細胞が集団としてふるまいながら樹状構造といった秩序あるかたちをつくるのか統合的に理解する。


<イメージ図>

<代表的論文> 

1. Arima Y, Miyagawa-Tomita S, Maeda K, Asai R, Seya D, Minoux M, Rijli FM, Nishiyama K, Kim KS, Uchijima Y, Ogawa H, Kurihara Y, Kurihara.  Preotic neural crest cells contribute to coronary artery smooth muscle involving endothelin signaling.  Nat Commun 3:1267, (2012).

2. Arima S, Nishiyama K, Ko T, Arima Y, Hakozaki Y, Sugihara K, Koseki H, Uchijima Y, Kurihara Y, Kurihara H.  Angiogenic morphogenesis driven by dynamic and heterogeneous collective endothelial cell movement.  Development 138(21):4763-76, (2011).

3. Nishiyamam, K. Takaji, K. Uchijima, Y. Kurihara, Y. Asano, T. Yoshimura, M. Ogawa, H. Kurihara, H.  Protein kinase A-regulated nucleocytoplasmic shuttling of Id1 during angiogenesis.  J Biol Chem 8;282(23):17200-17209,(2007).

4. Nishiyama, K. Takaji, K. Kataoka, K. Kurihara, Y. Yoshimura, M. Kato, K. Ogawa, H. Kurihara, H. Id1 gene transfer confers angiogenic property on fully differentiated endothelial cells and contributes to therapeutic angiogenesis.  Circulation 112:2840-2850, (2005).

Copyright ©2010 文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成」