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関 由行 研究室 [生殖細胞医学]
生物には、次世代に遺伝情報を伝え、生命の連続性を担う生殖細胞が存在します。この生殖細胞の遺伝情報の伝達システムを解明するのが私の研究。現在までに、生殖細胞に含まれる情報が一度消去されることで、次世代の個体を形成するための能力(全能性)を獲得していることが判明しています。この消去システムと全能性の再獲得メカニズムを解明できれば、iPS細胞をはじめとする再生医療、不妊治療などの発展に貢献することができるでしょう。
平井 洋平 研究室 [再生医学]
生命体が営む活動のしくみを解き明かしていく学問、それが生命科学です。未分化な細胞・組織の分化や形態変化を分子レベルで研究している私は、これまで表皮細胞の角化異常のプロセスを解明し皮膚組織の挙動をコントロールする機能実体を明らかにしました。現在、この知見をもとにニキビやアトピー性皮膚炎に対する医薬・化粧品への実用化研究を進めています。また、細胞挙動の人工的な制御を通じ、再生医療やガン治療への応用も目指しています。
今岡 進 研究室 [生化学・環境応答制御学・蛋白質科学]
人間は低酸素状態になると、細胞内のあるタンパク質因子が赤血球や血管を増やし、個体の正常性を維持しようとします。酸素濃度変化によって起きるこのような反応は、実はがんや心筋梗塞などの病気とも深い関わりがあるといわれています。私の研究は、この生体応答システムを分子レベルで解明すること。化学物質や環境ホルモンに対する応答も対象に、環境による健康への影響も明らかにしていきます。