卒業生の声(2007)
三村 高志 | 株式会社富士通研究所フェロー (67年 物理学科 卒業) |
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私は1980年に、高速かつ低雑音で動作するHEMT(高電子移動度トランジスタ)を開発しました。現在では、衛星放送のパラボラアンテナや自動車用レーダー、携帯電話などに活用されています。開発中は試行錯誤を重ねましたが、アイデアはいろいろな知識の組み合わせから生まれます。みなさんも広い知識を身につけ、新しい問題に挑戦できる総合力を身につけてください。
大東 篤 | アステラス製薬株式会社 (93年 理工学研究科 博士課程 化学専攻 卒業) |
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製薬会社で、開発候補品の工業的合成法を開発しています。高品質で低コスト、かつ安全で環境負荷が少ない製造法を開発し、2005年には有機合成化学協会賞を受賞しました。学生時代に習得した実験技術や科学的知識、そして未知の課題に取り組む姿勢は今の仕事に活かされており、自分の成し遂げた仕事が病気と闘う人々の健康に貢献できることに喜びと誇りを感じています。
澁川 友紀 | 西日本電信電話株式会社 (07年 情報科学科 卒業) |
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通信ネットワークの大規模化にともない、耐故障設計や故障からの迅速な復旧の必要性が高まっています。そこで、大学では通信ネットワークにおける経路制御の研究開発を行い、企業との共同研究にも取り組みました。現在は、NTT西日本でスピードと信頼性を兼ね備えた光回線設備の設計を担当。大学の研究で身につけた知識や技術、そして応用力を活かすことができています。
土原 和子 | 第一三共株式会社 (06年 生命科学科 卒業) |
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大学では超好熱菌について研究していましたが、未知のことを解明するためには、自分で考えて工夫して行かなければなりませんでした。あの時に試行錯誤した経験は、今でも活きていると思います。現在は研究から離れて営業職となりましたが、生命科学の知識が集約されている薬を扱えるというのは、喜ばしいことです。今後も薬剤や疾患の知識をより深く習得し、患者様のお役に立ちたいと考えています。
植田 博信 | 厚生労働省年金局 (98年 物理学科 卒業) |
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今や数理科学を学ぶ人が活躍できる場は、保険や金融分野のほか、経済財政の分析、社会保険政策、統計行政など、行政の分野にも広がっています。私は国家公務員として、社会保障制度のうち、公的年金制度の企画立案や財政検証といった仕事を担当。大学でつちかった数理の知識や論理的思考力、自然科学や社会科学など幅広く学んだ経験は仕事にも大いに役立っています。
小岩 亮太 | 理工学研究科情報科学専攻博士課程後期課程 (06年 情報科学科 卒業) |
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私は、工学技術を活用して物質的な豊かさだけではなく、精神的な豊かさを追求してきました。例えば、声を光の模様に変える"Crossing Colorful Communication"は、音によるコミュニケーションを視覚的にも楽しめるようにすることで、体験者の交友関係を広げたり深めたりする場の提供をめざしたものです。このコンテンツは、国内外のコンペや学界で高い評価を得て、様々な賞をいただきました。
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