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私たちの研究室では、細胞の周りの環境変化、特に酸素濃度の変化(レドックス状態)の変化が細胞にどのような影響を与え、細胞に起こるシグナルを解析しています。細胞のまわりの酸素濃度の変化は酸化ストレスを引き起こします。その状態では活性酸素が発生します。活性酸素は細胞をさびた状態にし、それががん老化の原因になると言われています。酸化ストレスは健康な状態でも起こっており、私たちの体は酸化ストレスから細胞を守る仕組みを利用して、ストレスの緩和を行っています。また最近では食物に含まれる抗酸化物質を摂取して、酸化ストレスを低下させることも実際に進められています。実際にモデル動物であるC. elegans(線虫)にブドウに含まれる抗酸化物質であるレスベラトロールを与えると寿命が延びることが明らかになっています。




私たちはこのような現象がどうして起こるのかを分子レベルで研究し明らかにしようとしています。例えば低酸素や酸化ストレス状態でどのような変化が細胞でおこっているのかを示しているのがこの図で、一見別々のシグナルであるかのような低酸素ストレスと酸化ストレスがお互いに深く関係し、絡み合っています。これらは、癌、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、薬物性の免疫異常などの病気や発生過程における器官形成などにおいて重要な働きをしている。


ターゲットにしているタンパク質は、チトクロームP450(薬物代謝酵素)、AhR(ダイオキシン受容体)、HIF(低酸素感受性因子)、Nrf2(酸化ストレス応答因子)、PDI(プロテインジスルフィドイソメラーゼ)、EH(エポキシドヒドロラーゼ)、Bach1 NFkBHSP90などである。




■低酸素応答(癌、発生過程など)と酸化ストレス応答(虚血、再潅流など)に関わる タンパク質因子ネットワークの解析

■チトクロームP450によるアラキドン酸代謝物の生理機能の解析


■ビスフェノールなど内分泌攪乱化学物質のターゲット因子(特に発生過程)の解析


■外来異物代謝とそれが引き起こす免疫異常の解析


■環境汚染物質分解(酵素)系の開発

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