錯体分子素子研究センター
私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
研究代表者: 御厨 正博 理工学部 教授
研究プロジェクト名
新規分子磁性化合物の探索
研究内容
化学者の立場から磁性材料として有望な新規化合物を見出すために、広い視野で新しい分子磁性化合物を探索し、新規磁性材料化合物を提言することを目的とする。
磁性分子を三次元空間に配列・集積化することにより鉄酸化物等と同様の磁力を持つ分子磁性化合物を作り出す試みがなされている。分子磁性化合物は分子設計による磁気特性の制御が可能であるため、光スイッチング等の新機能を組み込むことができる等、従来の磁性材料にはない魅力的な利点が期待されているが、極低温でしか磁石として振る舞わない等の多くの課題も残されており、そのような問題点を克服した新規分子磁性化合物の開発が望まれる。無機化学から有機化学に至るまで広範囲の合成化学者が参加、結集することによってこれらの課題解決へ向けたブレークスルーとなるような分子磁性化合物の発見を目指し、化学の発展に寄与したい。
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