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環境順応型ネットワーク研究センター

私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

研究代表者: 北村 泰彦 理工学部 教授

研究プロジェクト名

劣通信環境下でのアドホック情報通信ネットワーク基盤に関する研究

研究内容

現在の情報通信ネットワークは広帯域・高機能化を目指して、技術革新が行われている。その一方で、震災などの災害時にはネットワークが寸断されたり、輻輳するなど、平常時に想定されている高度な機能がほとんど発揮できないことが予想される。本プロジェクトでは、災害時などの劣通信環境下においても機能する新たなアドホック情報通信ネットワーク基盤に関する研究として、物理層から応用層に至る総合的な通信方式の開発とその評価を行う。物理層では劣通信環境下でも最低限の通信を行うために必要なアドホック無線通信網の構成法、データリンク層では通信データの消失に対処する高信頼符号化手法、ネットワーク・トランスポート層では断続的な通信に対処するデータ蓄積交換方式の研究を行う。応用層では、劣通信環境下であっても必要な情報を、利用者の間で安全に効率よく交換するためのセキュリティを考慮した自律分散的情報配送機構を研究する。アドホック無線通信網プロトタイプの開発とともに、災害時のシミュレーション実験を通して、本ネットワーク基盤の有効性を実証する。

Last Modified : 2010-08-24 19:29

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