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情報科学科 ネットワークシステムコース 教員

井坂 元彦(いさか もとひこ)教授

専門分野:情報理論、符号化、暗号

携帯電話で通信を行うとき

  • メールや画像が短時間で送信・受信できること(効率が高い)
  • 電波の状態がよくない場合でも通信ができること(信頼性が高い)
  • 盗聴や盗み見,なりすましなどの心配がないこと(安全性が高い)
が望まれます.このために,送信する前に情報を変換 することを符号化といい,
  • データ圧縮のための符号化を行うことで効率の向上を
  • 誤り訂正のための符号化を行うことで信頼性の向上を
  • 暗号化を行うことで安全性の向上を

実現しています.この符号化の技術は携帯電話に限らず,CDやDVD, 衛星・地上デジタル放送,パソコン内のハードディスクなど,多くの 情報通信機器で不可欠の技術となっているのです.

情報理論という分野では,どのように情報の変換(符号化) をすればよいかを考えるとともに,それによって達成できる効率・ 信頼性・安全性の限界について検討します. 中でも誤り訂正のための符号化を中心に研究活動を行っており, 最近では暗号技術にも興味をもっています.

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大崎 博之(おおさき ひろゆき) 教授

専門分野:情報ネットワーク、大規模ネットワーク、次世代インターネット

異種のネットワーク(インターネット、モバイルネットワーク、センサネットワーク、ソーシャルネットワークなど)によって構成される、大規模で、高度な情報システム(=情報生態系)を実現するための研究に取り組んでいます。

大規模ネットワークの設計・モデル化・制御のための基礎理論、ネットワーク上を流通するコンテンツを主体とした新しいネットワークアーキテクチャ、制御系ネットワークのための実時間通信方式、劣悪な環境化でも通信を可能とするエピデミック型通信方式、オンラインコミュニティのためのネットワークサービスなど、ネットワーク社会の「未来」を創るための研究テーマに取り組んでいます。理工学部では、「ネットワークコンピューティング」「オペレーティングシステム」「プログラミング実習」「アセンブラプログラミング演習」などの科目を担当します。

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北村 泰彦(きたむら やすひこ) 教授

専門分野:World Wide Web、擬人化エージェント、人工知能

Webはその急速な普及により現代社会を支える情報基盤の一つとなっています。その利用者はコンピュータの専門家だけではなく、子供や高齢者まで広がっており、誰でも使えるユーザフレンドリーなWebインタフェースの開発が必要となっています。われわれは日本語や英語による会話、身振り手振りによるジェスチャが行える擬人化エージェントを用いたWebインタフェースシステムの研究を行っています。その一つとして、VKSCプロジェクトでは三次元仮想空間として実現された神戸三田キャンパスを、擬人化エージェントが利用者と日常会話を行いながら賢くガイドするシステムの開発を行っています。VKSCの様子は時間情報やWeb情報(天候、休日、研究室情報など)に応じてダイナミックに変化し、エージェントのふるまいもまたそれに応じて変化するようになっています。

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作元 雄輔(さくもと ゆうすけ)准教授

専門分野:グラフ理論,ネットワーク分析,ソーシャルネットワーク

ソーシャルメディア(Twitter や Facebook, Instagram 等) の普及により、個人が情報を気軽に発信できるようになりました。その結果、個人から個人へのコミュニケーションが円滑になり、コミュニケーションがソーシャルネットワーク上でバケツリレー的に連鎖することで、新しい商品やアイデア等の情報を個人の力だけで社会全体に拡散できるようになりました。しかしながら、このようなソーシャルメディアによって引き起されるコミュニケーションの連鎖は、テロやデモなどの集団的活動の扇動に加担していることも指摘されており、大きな社会的関心を集めています。私の研究室では、コミュニケーション連鎖を、個人とその繋がりによって表現されるソーシャルネットワーク上の現象としてモデル化し、そのモデルを通じてコミュニケーション連鎖の特性(情報の拡散しやすさや、集団的活動の活性しやすさ等)をグラフ理論や線形代数、解析学を駆使して解明しようとしています。さらに、明らかにした知見を活用し、人々の暮らしや社会システムをより良くするためのソーシャルネットワーキング技術の開発を行っています。

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巳波 弘佳(みわ ひろよし) 教授

専門分野:グラフ理論、アルゴリズム、インターネット制御・設計・性能評価技術

効率的なアルゴリズム(計算手順)とデータ構造(情報の構造)は、高速な情報処理を実現するためには必要不可欠であり、コンピュータの計算速度の向上の恩恵を十分に引き出す鍵ともなっています。 良いアルゴリズムを設計するためには、問題に内在する数学的構造を巧みに利用することが重要です。 そのような構造の中でも、特にグラフと呼ばれる幾何的図形は、様々な現実の問題のモデル化に用いられることもあり、またそれ自身興味深い性質を豊富に持つため、深く研究が進められています。 現在、このグラフ理論に関する研究と、それに基づいたアルゴリズムの研究を行っています。 また、グラフ理論や最適化理論に密接に関連している分野のみならず、インターネットを含む通信ネットワークにおける制御、設計、性能評価に関する研究など、様々な応用領域の研究も数理的な観点から行っています。

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Last Modified : 2024-07-10 18:41

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