高橋先生の薦める・物理学の本!


かつて研究室の学生に
「先生は教科書を買うのが趣味なんでしょう」と言われたことがあるくらい
頻繁に学部学生向けの教科書を買い込んでいた時期がありました
(最近は買いたいと思う教科書が少ないです)。
無論買うだけでなく「ちゃーんと読んでるさ」と言いたいところですが,
研究と雑用の合間に全てを読むのは流石に難しくもあります。
でも,今の学生さん達が生まれた頃からこつこつと物理学を勉強し続けてきたおかげで,
それなりの数を読んできたことにはなります。
そんな中から心に残っている教科書を記してみます。


古典力学 電磁気学 量子力学 熱・統計力学 相対論 番外1 番外2







古典力学

ランダウ・リフシッツ理論物理学教程
力学 (東京図書)
ランダウシリーズの中では一番読みやすい。無論面白い。
ゴールドスタイン

古典力学 (吉岡書店)
やたら分厚いので、辞典代わりに使える。別巻の問題集と併せて物理を仕事にするようになってからも何かと使うこの1冊。
ファインマン物理学I 
力学 (岩波)
名著中の名著。買う金の無い人は第1章だけでも本屋で立ち読みすべきと思う。
山内恭彦
一般力学 (岩波)
僕の学生時代の古典力学の教科書と言えば、これ。しかし流石に難しすぎるし、現代ではこれほど詳しく古典力学を知らなくとも生きていけると思う故、薦めない。
古典力学
電磁気学
量子力学
熱・統計力学
相対論
番外1
番外2
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電磁気学

砂川重信
理論電磁気学 (紀伊国屋書店)
良い本
砂川重信 
物理テキストシリーズ5 電磁気学演習
物理学科の学生なら演習書は取りあえずこれで十分
バークレー物理学コース2
電磁気 (丸善)
内容自体も面白いが、訳注も本文以上に(?)面白い。
古典力学
電磁気学
量子力学
熱・統計力学
相対論
番外1
番外2
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量子力学

朝永振一郎
量子力学I、II (みすず書房)
この本を読んでも量子力学の単位を取れるとの保証はできないけれど、読む価値の極めて高い本(特にI)。IIは場の量子論の素養が少々あっても書かれていることの真意を理解するのは難しい。
ディラック
量子力学 (岩波)
この本を読んでも量子力学の単位は取れないが、一生かけて読む価値のある本(でしょうな…実は理解していないので、断言出来ない…)
シッフ
量子力学 上下 (吉岡書店)
計算が丁寧で実用的。それでも学生時代は随分と苦労した記憶がある。仲の良かった友達三人と酒を飲みながら夜を徹して自主ゼミをやり(1日おきですけど)4年生になる前の春休みをこの本1冊で過ごしたのも妙に懐かしい。問題集も別に出版されているので、その点も便利。
ファインマン物理学V
量子力学(岩波)
この本を読んでも量子力学の単位を取れるとの保証はできないけれど、面白く難しい本。
※ここに挙げた量子力学の教科書は全て超個性的
古典力学
電磁気学
量子力学
熱・統計力学
相対論
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熱・統計力学

キャレン
熱力学 上下 (吉岡書店)
物事の理解の仕方は十人十色ではあるが、僕はこの本を読んで初めて熱力学が解った気になった。(いまだにこの本の記述通りの理解しかしていない気もする)
キッテル
熱物理学 (丸善)
この本を読んで、つくづくキッテルは教科書を書くのが上手いと思った。
テル・ハール
熱統計学 I (みすず書房)
IIは未読。キッテルの熱物理学がヤンキー流熱統計力学の名著なら、この本はさしずめヨーロッパ流正統派か。
ランダウ・リフシッツ
統計物理学 上下 (岩波)
上巻はランダウにしては意外と平凡。むしろ面白いのは下巻。
ライシェル
現代統計物理 上下 (丸善)
タイトル通り現代統計物理の内容が述べられている。
久保亮五
大学演習 熱学・統計力学 (裳華房)
統計力学は実際に問題を解かないと理解不能な科目なので特に演習書を挙げた。内容的にやや古い感じもするが、明らかに日本が誇る物理の本。
古典力学
電磁気学
量子力学
熱・統計力学
相対論
番外1
番外2
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相対論

よく知らないので楠瀬先生に聞いてね.
古典力学
電磁気学
量子力学
熱・統計力学
相対論
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番外1:数学

高木貞治
解析概論 (岩波)
最近ペーパーバックで再発売された(らしい)。
ファン・デル・ヴェルデン
現代代数学I演習現代代数学I
(東京図書)
若気の至り、昔は暇だったと言う証拠。
ジョージ・アルフケン
基礎物理数学1、2、3 (講談社)
今だに辞書代わりに愛用している。
堀淳一
物理数学 (共立出版)
非実用的な物理数学の本なんてのが存在しても許されるのだろうか?と言う問の答えがこれ。(いやいや、単に僕が使う機会が無いだけ....)
古典力学
電磁気学
量子力学
熱・統計力学
相対論
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7
番外2:ノーベル賞学者によって書かれた(寝ながらでも読める)本
7
ファインマン 
物理法則はいかにして発見されたか (ダイヤモンド社)
ご冗談でしょうファインマンさん (岩波書店)
グラショウ
クォークはチャーミング (紀伊国屋)
レーダーマン
神がつくった究極の素粒子 (草思社)
この手の本としては珍しく、著者は実験屋
ド・ジャン
科学は冒険! (講談社ブルーバックス)
朝永振一郎全集 (みすず書房)
勿体なくてとても寝ながらは読めない

 
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