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生命医化学科 教員

Bibin B. Andriana(ビビン・B.・アンドリアナ) 助教

専門分野:Necrotic/apoptotic, Noninvasive Diagnosing, Environmental Biochemistry

My background is in necrotic and apoptotic cells with emphasis on the effect of environmental biochemistry and Biochemical changing within the cancer which analyzed by laser and coventional method. I have been studying the effect of biohazard, the development of noninvasive diagnosing method, the development of laser for imaging, and photodynamics therapy for cancer treatment. This noninvasive diagnosing or detection method will produce the intact and complete information of the tissue. Furthermore, the societies in the world are still in waiting for the advance progress of noninvasive diagnosing method for more valid information in detection.

The characteristics of cancer and the effect of environmental chemistry to the cell using noninvasive diagnosing method are still in lack information remaining. Due to of these information, I would like to make more progress for making fundamental basic data that will be useful for reaching the valid data of biochemistry changing within cancer and environmental.

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青野 裕一(あおの ゆういち) 助教(平井究室)

専門分野:分子細胞生物学, ケミカルバイオロジー

自然界に存在する天然化合物は医学の分野との関わりが深く、生薬は人への使用により得られた膨大な知見から選び抜かれた「不調に対して効果を示す天然化合物」の利用例とも言えます。また、現在使用されている治療薬も、その多くが微生物や植物が産生する天然化合物を基に創製されています。そして、これらの化合物が持つ薬効や副作用は、私たちの体を構成する細胞内外の分子ネットワークに対して、化合物が直接作用しもたらされることが知られています。そのため、化合物の作用メカニズムを明らかにすることで、対象疾患に対する新たな治療薬の開発への貢献が期待できるだけでなく、生体機能の制御メカニズムの理解にもつながる可能性を秘めています。私は薬効・副作用を持つ化合物を起点とし、培養細胞や動物個体を用いた解析から、皮膚を中心に関連疾患の治療法・予防法開発のヒントとなる作用メカニズムの解明、および細胞・組織の機能に関わる分子基盤を明らかにすることを目指します。

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今岡 進(いまおか すすむ) 教授

専門分野:生化学、環境応答制御学、蛋白質科学

生物(細胞)は外からの様々な刺激に対して応答(適応)しながら生きている。私の研究室では、3種類の応答メカニズムについて研究している。1つ目は細胞の低酸素応答、2つ目は花粉症に代表される免疫応答異常、3つ目はダイオキシンなど環境ホルモン(内分泌かく乱化学物質)に対する応答である。1つ目のテーマは、癌、心筋梗塞・脳梗塞、生物の発生と広い分野に関わっている。癌細胞は低酸素を感知して、自分で血管を作り増殖を続ける。発生過程の分化においては、低酸素応答が循環器系や神経系の形成に関わっている。2つ目のテーマである花粉症については、車の排気ガスなど空気の汚染されている地域のほうが、多く発症していることから、外来異物応答受容体であるAh受容体が、花粉症発症に関わっているのではないかという発想で研究を進めている。3つ目のテーマである環境ホルモンの問題については、脳神経発達に及ぼす影響について研究をしている。

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大谷 清(おおたに きよし) 教授

専門分野:細胞増殖制御、癌化機構、転写制御

私は医学部の出身で、人の役に立つ研究をする様に心がけています。正常な細胞を傷害しない癌細胞特異的な治療法の開発を目指して、細胞増殖制御と癌化機構を解析しています。主に二つのテーマで研究を進めています。一つは、細胞増殖に必須の転写因子E2Fの解析で、新しい標的遺伝子を多数同定し、その機能を探っています。またE2Fは、2大癌抑制経路(RBとp53経路)をリンクして癌化抑制にも寄与する極めて重要な因子です。私達は、E2Fの細胞増殖と癌化抑制における転写制御機構が異なることを見出し、その違いを検討しています。もう一つは、ヒトで初めて発見された発癌性レトロウイルスHTLV―1による癌化機構の解析です。ウイルスの癌遺伝子産物TaxがTリンパ球特異的に細胞増殖を促進することを見出し、その機構の解析を行っています。

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沖米田 司(おきよねだ つかさ) 教授

専門分野:タンパク質品質管理機構、嚢胞性線維症、膜タンパク質

世界的に有名な遺伝病である嚢胞性線維症(Cystic Fibrosis:CF)の治療法開発を目指した基礎研究を行っています。CFは根本的な治療法がなく、新規治療法の開発が世界中で強く望まれています。CFはCFTRという膜タンパク質(塩素チャネル)が正しい高次構造にフォールディングせず、異常タンパク質として分解されてしまうために、致死性の慢性感染症を引き起こします。私達は CFTRの分解およびフォールディングの分子メカニズムを解明し、人為的に制御する事で、CFの治療法に応用する事を目指しています。

なお、教育活動では、病原体からの生体防御の仕組みを学ぶ「免疫学」や生命現象の仕組みを化学的に学ぶ「生化学」などを担当しています。

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佐藤 英俊(さとう ひでとし) 教授

専門分野:医用光学、リアルタイムがん診断、非線形光学顕微鏡

新しい光学計測装置を開発して、生命現象を生きた生命体の中でリアルタイムに観測することが私の研究室の研究目的です。新しい装置を作ればこれまで見えなかったものが見えるようになり、新しい研究分野が開けます。例えば、血管内を通したり注射針の中に入れて穿刺して体内に挿入でき、生体組織の分子組成を直接的に計測できる極細径ラマンプローブを開発しました。このプローブを使って、内視鏡が到達できないような体の奥深くで発見された癌の確定診断や、薬剤治療効果のリアルタイム計測を実現する技術の開発を進めています。生命科学とエンジニアリングの複合領域の発展を目指し、病院に持ち込んで臨床応用を行うような実用的な装置から、ナノメートルの世界を探る最先端の非線形光学顕微鏡まで、開発段階から研究を行っていきます。

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関 由行(せき よしゆき) 教授

専門分野:生殖細胞、分化全能性、エピゲノム

体細胞(生殖細胞以外の体を構成する細胞)は個体の死と共に消滅しますが、生殖細胞は次世代へ遺伝情報を伝えることで生命の連続性を保証しています。本研究室では、生殖細胞の持つ生命の連続性を保証する仕組みを明らかにすることを主な目的としています。1つの細胞である受精卵はプログラムされた分裂、分化、移動を繰り返し、約60兆個、200種類の細胞を生み出し、完全な個体を形成します。受精卵に備わるこのような機能を分化全能性と呼びますが、すべての細胞の持つ遺伝情報は同一であるので、細胞の多様性はDNAの1次配列を超えた高次の制御、‘エピジェネティクス’により決定されます。本研究室では、精子・卵子の元となる始原生殖細胞によるエピゲノム制御機構の解明を通して、生殖細胞の持つ分化全能性獲得機構を分子レベルで理解することを目指しています。

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鳥山 道則(とりやま みちのり) 専任講師(矢尾研究室)

専門分野:神経科学、細胞生物学、ニュートリゲノミクス

食品に含まれる栄養成分は我々人間が生存していく上で必要不可欠な存在です。なかでもDHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸は脳・神経系の発達と機能発揮に重要な働きを持ちますが、未だ詳細な分子メカニズムは理解されていません。私たちは不飽和脂肪酸による細胞内シグナル伝達の活性化や遺伝子発現の制御機構の注目し、培養神経細胞や動物個体を用いた解析から次のような研究を進めています。(1)神経幹細胞からの神経細胞の産生、(2)神経突起伸長や樹状突起スパインの形成、(3)細胞のアンテナである一次繊毛を介したシグナル伝達、(4)ノンコーディングRNAによる神経機能の制御機構。これらの研究を通じ、正常な脳・神経回路網の形成機構の解明やアルツハイマー病をはじめとする脳神経疾患の発症予防への貢献を目指しています。

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西脇 清二(にしわき きよじ) 教授

専門分野:細胞移動、線虫、遺伝子

動物が卵から親になる過程を発生と呼びます。受精卵は一個の細胞ですが、これが分裂を繰り返し、人のからだは最終的に約60兆個の細胞からできています。この発生の過程で、細胞はしばしば分裂によって生じた場所から移動し、決まった場所に到達して組織や器官を作ります。例えば生殖細胞が精巣や卵巣に入ったり、血管の内皮細胞が増殖・移動して血管が伸びていったりします。私は線虫と呼ばれる、長さ1mmくらいのミミズのような形をした動物を実験材料として細胞移動の仕組みを研究しています。この線虫は成虫になっても959個しか細胞がなく、発生過程での細胞の移動が全て分かっています。また線虫の遺伝子の約70%は人の遺伝子と類似しています。線虫の研究から見つかってきた細胞移動を調節する遺伝子はそのほとんどが人にも存在しており、進化的に保存されたメカニズムが明らかになってきています。

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平井 洋平(ひらい ようへい) 教授

専門分野:再生・発生、細胞分化制御、分子細胞生物学

私たちの体は60兆もの細胞で成り立っていますが、もちろん個々の細胞がただ無造作に集まっているわけではありません。細胞はそれぞれが規則的に配列し有機的に組み合わさって種々の組織・器官・臓器を構築し、それらの機能単位が互いに連結・役割分担して高度の生命現象に参加しているのです。近年、分化において万能性を有するES細胞やiPS細胞が生み出されましたが、これらを再生医療に利用するためには細胞の分化・組織構築とその制御技術を確立する必要があります。我々の研究室では、ヒト等の各種未分化正常細胞やモデル動物であるマウスを用いて、細胞分化・組織構築の分子基盤とその制御実体についての研究を分子レベルで展開しています。また、我々が見出した組織構築の制御蛋白質については、アゴニストやアンタゴニストを化学合成し、それらの医療応用についても詳しく検討しています。

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矢尾 育子(やお いくこ) 教授

専門分野:病態医化学

研究分野:脳神経科学、生化学、バイオイメージング
さまざまなイメージング手法を取り入れ,生体内の分子を可視化することにより,疾患の原因解明および治療につながる基礎研究に取り組んでいます.特に,脳内環境・神経シナプス伝達に関わる機構とその破綻により生じる疾患に注目し,基礎研究を通して一人でも多くの人が長く健康な脳を保ち,生き生きと活躍できる社会づくりに貢献したいと考えています. 主な研究テーマ: タンパク質分解を介したシナプス伝達制御機構の解明―私たちが発見したSCRAPPERタンパク質を基盤に,様々な角度から分子から個体までの病態解析に取り組みます. 超解像顕微鏡を用いた分子イメージング―光の回折限界を超えた解像度で神経シナプスを観察し,神経伝達制御機構を明らかにします. 質量分析イメージングによる脳情報の可視化―脳情報の時空間的制御の解明をコンセプトに,神経伝達物質を可視化します. これらの理解は,脳のはたらきの解明のみならず,神経伝達物質放出異常に関与する多くの神経疾患の治療への手がかりとなり,リハビリテーションなどに重要な新規のアプローチとなることが期待されます.

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吉野 公三(よしの こうぞう) 教授

専門分野:数理解析、生理信号、生体医工学

心身の健康を保ち,安全で快適な生活を実現させるためには,人間の生理・心理・行動特性を理解して,それに合わせた製品・サービスの開発が必要となります.そのために,私は人間の心臓血管系や脳神経系などの生理情報や日常生活中の行動や身体活動に関する情報を詳細に数理解析することによるヒトの体や心の健康状態を評価する技術の開発に関する医工学連携研究に取り組んでいます.さらに,生理学的知見を体系的に記述してコンピュータ上で生理応答機構をシミュレーションできる数理モデルの構築に取り組んでいます.これまでに,(1)神経変性疾患の前兆現象の可能性の高いレム睡眠行動異常症の自動定量評価技術,(2)空腹時バイオマーカー濃度から糖負荷試験指標値を予測する技術,(3)各個人毎に最適化された心拍変動を用いた心理的緊張感評価技術,(4)生理信号を用いたヒヤリ・ハット状態検知技術,(5)住宅内センサを用いた生活行動予測技術,(6)プロ野球観客の興奮度評価技術,(7)年齢と性差の影響を入れた低負荷強度運動に対する心臓血管系応答特性をシミュレーションできる数理モデルなどを開発してきました.今後も,数理解析と数理モデリングを基盤技術として,生体情報を用いた心身の健康状態技術を開発することで,疾患の早期発見につなげ,一人でも多くの方が健康でかつ快適でかつ安全に生活できるような社会の実現に寄与することが私の夢です.

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割田 友子(わりた ともこ) 専任講師(大谷研究室)

専門分野:応用分子細胞生物学

新薬開発には長い年月と莫大な費用がかかるため、今ある薬の中から別の病気に効く薬を見つけ出すドラッグ・リポジショニング(既存薬再開発)研究が進んでいます。コレステロール低下薬のスタチンはがん治療薬として期待がかかる既存薬です。しかし、実際のスタチンによる制がん効果の程度はがん細胞の種類によりかなりの差があり、その作用メカニズムには不明な点が多くあります。  スタチンのがん治療への臨床応用の実現には、スタチン適応のがんを的確に判断するための情報が必須です。そのために重要な“スタチン感受性を保証する分子”の同定に取り組んでいます。

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Last Modified : 2024-07-10 18:40

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