理工学部の学生の皆さんへ
<世界的に非常事態になっている>
全世界的に感染が広がっている新型コロナウイルス(COVID-19)を抑えるために、日本でも非常事態となり、日常生活を非常に制限された中で送る状況です。
<関学での対応>
このような中、関西学院大学におきましてもオンラインでの授業対応を余儀なくされています。オンライン授業が4月21日(講義によっては準備の都合で少し遅れるものもあります)からの開始にあたり、理工学部の教職員の思いを代表して理工学部長から皆さんにお願いをし、エールを送りたいと思います。
<オンライン授業について:お願いとエール>
オンライン授業では、インターネットに接続されたパソコンなどを使って受講、課題に取り組むことになります。急遽、オンライン授業で行うことになったこともあり、慣れないことが多いかと思います。いくつか注意をお願いしたいことがあります。
まず、一言にオンライン授業と言っても授業ごとにスタイルが違います。各教員の授業の進め方をシラバスなどで必ずチェックするようにしてください。授業によっては求められている通信環境などが整っていない場合もあるかもしれません。そのときは出来るだけ早くメールなどでその状況を授業担当教員に伝えるようにしてください。
また、自分の都合に合わせて自学自習を行うことが出来るオンデマンド型のオンライン授業が多くあります。一見とても自由に思えますが、学習効果を上げるためには自身による毎日のスケジュールをきっちりと立てておく必要があります。
さらに、教員の方々はオンラインによって皆さんの学習効果を高まるように真剣に取り組み、教材の準備をされています。本来であれば、アクティブラーニングスペースを活用し、理解が難しい内容や課題に関して友人や先輩と議論する機会が与えられるはずですが、今回の場合は、メールなどを通して授業担当教員や授業をサポートする大学院生に質問をすることになります。
聖書(マタイ: 7-8)の「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者が受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。」を是非とも実践してください。対面での講義は、暫くの間できませんが、教員の方々は常に皆さんと共に居られます。自ら積極的に努力することで、必ずよい結果が得られます。
最後に、ネット上でのエチケットを守り、心してオンラインでの学習に励むようにお願いしたいと思います。Mastery for Serviceのスクールモットーを体現しようとする関学生である皆さんならば、必ずや着実な学習成果を上げて行かれることと信じています。
<先行きは不透明だが前向きに取り組んで欲しい>
今後につきましては、暫くの間、オンライン授業が続くことが予想されます。春学期の授業の進め方に不透明な状況が続き不安に感じると思いますが、試練に会うとき,直面しなければならないその試練や問題、自分の弱さだけでなく、その試練の後にある結果をも同時に見ることを覚えたいと思います。試練の真っただ中で、その結果を見る事ができる人が、試練に会うときにこの上もない喜びと思うことができる人なのです。
聖書(1コリント 10:13)の「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるように、逃れる道をも備えてくださいます。」と言う言葉を信じて、この苦境を共に乗り切って行きましょう。
<キャンパスで会えることを楽しみにしています>
最後に、今回のCOVID-19の感染被害に遭われた方の上に神さまからの癒しと平安があることを心からお祈りしたいと思います。この困難な状況ができるだけ早く収束し、皆さんと神戸三田キャンパスで共に学ぶことができるようになることを心より期待しています。
理工学部長 北原 和明