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学生生活

学生生活(入学から卒業まで)

1年時の学生生活

 まず、例年4月1日もしくは2日に入学式が行われます。入学式は入学の意思を示すものですから、必ず出席してください。また、規模の関係上、入学式は2部に分けて行われますから、合格時に配布される通知には注意してください。入学式は、上ヶ原のキャンパスで行われます。約1時間の式典の後、場所を移して、理工学部で入学宣誓式や履修指導が行われます。入学式の当日行われる履修指導は、大学における心構えや一般的な注意がその内容ですので、物理学科に特化した履修指導は後日行われます。

 翌日からは、三田キャンパスにてさまざまなオリエンテーション(説明会)が行われます。上で書きました、履修指導のほか、学生生活についての注意、学内の各窓口の案内などがその内容です。また、この期間に健康診断などが行われます。これは、将来就職などで健康診断の書類を求められることがありますが、受診していないと大学からその書類(証明書)を出すことができませんので、必ず受診してください。

 この時期に物理学科主催による歓迎会(オリエンテーション)が企画されることがあります。これは、新入生のみなさんに早く学生生活になじんでもらい、大学生活へスムーズに入っていけるように物理学科が主催するものです。このオリエンテーションは、例年上級生がスタッフとなって企画をたて、当日の進行をしてくれます。先生方の話を聞いたり、ゲームをしたりして1日を楽しく過ごして、早く友人をみつけるようにしてほしいと思います。

 入学後約1週間ほどで授業が始まります。本学では4月の上旬から7月の上旬にかけての期間を春学期とよび、9月の下旬から1月の上旬にかけての授業期間を秋学期と呼びます。授業回数は、定期試験を含めて15回/学期となっています。大学の授業は卒業に必要な単位を得られるように皆さんが選択するのですが、中には語学などのように1、2年生で履修することが求められ、さらにはクラスも指定されているというように制約のある科目もあります。また、授業が開始されてから約1週間ほどの期間内に履修の登録をしなければなりません。この登録をしないと、授業を履修したと認められませんので注意してください。さらに、履修単位数制限という規則もあり、学期の間に履修できる単位数に制限が設けられています。このように時間が空いているからといっていくらでも授業が登録できる訳ではありませんので、慎重に履修する科目を選択してください。また、数は少ないのですが、夏休みに短期間で集中的に行う形式の集中講義もあります。

 授業の内容や評価の方法などはシラバスに掲載されています。現在では、Web上でこれを閲覧することができます。授業によっては出席をとる場合もありますし、とらない場合もあります。また、中間試験を行ったり、レポートの提出を求められたりします。この内容をよく読んで、授業を選択することが重要です。

 先ほども書きましたが、1年生の間は語学の科目(語学は2年生にもあります)のほかに、数学、総合教育科目などが多くなります。これは、物理という学問が数学抜きには進められないこともあり、1年生の間には物理の科目が比較的少なくなっているためです。しかし、1、2年生で学ぶ数学は物理とって非常に重要な役割を果たします。

 教員免許の取得を考えている人は、他の人よりも余分に単位をとる必要があります。そのために、履修者本人の負担も増えるのですが、さらに一度単位を落としてしまうと、次年度以降に履修することは時間割の上で厳しくなるといったこともありますので、注意が必要です。また、3年生で介護体験実習、4年生で教育実習があります。これは、

 たとえば授業に関する連絡事項(休講や変更事項、レポート等の課題、授業中試験等のお知らせ等)については、掲示によって行われます。掲示によってお知らせするのは、授業に関わる事だけではなく、学生生活について皆さんへの注意を喚起する事項や、保健館や図書館、キャリアセンター等からのお知らせも掲示されますので、掲示板にはいつも注意を払うようにしてください。

 このようにして、授業は進んでいきます。春学期の授業期間は7月の初旬くらいまでですので、7月中旬になると定期試験が始まります。定期試験の時間割は、授業終了の約1ヶ月前くらいに発表されます。科目によっては持ち込み許可品などがある場合もありますので、教員の注意やお知らせ、掲示などに注意をしておくとよいでしょう。科目の成績として60点以上の成績で単位が与えられます。春学期の成績は9月の上旬(成績発表の日)に担任から渡されることになっています。そこでは、成績をもらうだけでなく、履修の状況やそのほか学生生活などについて担任と相談することもできます。

 秋学期は、9月の下旬にスタートします。秋学期は振替休日などが多く、曜日ごとに授業回数のアンバランスが生じるので、一部の休日・祝日に授業を行う場合があります。特に、最近は授業回数確保を目的として、授業開始日直後に通常と異なる曜日の授業(振替授業)を行うことがあります。また、大学祭やクリスマスなどのイベントもあり、そのため休講期間ができたり、授業の短縮などもありますので、掲示には注意をしてください。

 このようにして、1月下旬に定期試験があり、3月の成績発表で1年間が終了します。

2、3年時の学生生活

 2、3年生の学生生活は(前年度の)3月に行われる履修指導(前年度の成績発表と同じ日のことが多い)から始まります。履修指導時には、クラス分けや事前登録が必要な科目の説明なども行われますし、別の時間を実験などの説明会に充てる場合がありますので、掲示には注意を払って必ず出席してください。

 2、3年生の学生生活は、基本的に1年生の繰り返しですが、履修内容は2年、3年と進むにつれて、物理の専門科目が増えてきます。中でも、コア科目という範疇に入る科目は、必修科目ではないものの、物理学科の学生にとっては履修が望まれる科目で、力学I,II、電磁気学I,II、量子力学I,II、熱統計力学I,IIなどです(力学Iだけは、1年時履修科目)。また、物理は学んだ内容を積み重ねていくような性格を持っていますので、学んだ事柄がしっかりと身に付いていないと、学年が進むにつれて理解がしづらくなります。したがって、自分で十分に身に付いていないということに気づいたら、早いうちに自分で勉強をしておくことを勧めます。また、物理学科では、2年生で基礎物理学実験、3年生で物理学実験が入ってきます。レポートの作成等に割く時間も増えますので、ますます忙しくなると思われます。

 そして、3年生の秋学期終了後に、一定の要件を満たしていないと卒業研究へ進むことができません。卒業研究とは、卒業研究、外国書購読、輪講という3つの科目の総称で、4年生の1年間、ひとつの研究室に属して、研究を行うことを指します。研究室の配属は3年の秋学期に行われますが、配属先の決定方法については3年生の12月頃に説明がありますので、注意しておく必要があります。

4年生(卒業研究生)の学生生活

 上で述べましたように、3年生の終了時に一定の要件を満たせば、卒業研究へと進むことができます。卒業研究は、1年間にわたって1つ(あるいは複数の)テーマについて自分で考え、仲間や先生と議論しながら研究を進め、それをまとめるということが大きな流れです。そのために、たとえば英語等の外国語の教科書を読み進める「外国書購読」や、研究に必要な論文を紹介したり、研究の内容について議論を行う場である「輪講」という科目と一緒になっているわけです。3年生までは、どちらかと言えば、答えがある問題に取り組んできたのに対して、卒業研究では明確な答えがまだ得られていない問題に取り組むということが特徴的で、そのような研究に取り組むことで、問題に対するアプローチ方法を学んだり、出てきたデータを分析する方法を学んだり、またその結果から自分なりの結論を導き、それを他人に伝えるという方法を学ぶわけです。3年生までは、どちらかというと受け身の姿勢で勉強してきた人も、4年生になると自分で答えを探すために、自発的に活動するということが求められます。

 4年生になると(最近は3年生の秋学期から)就職か大学院への進学かの選択を迫られるようになります。最近は、会社の説明会等が3年生の秋学期から始まるようなので、就職を決める人はその頃から活動を始めるようです。しかし、大学院の入試は、およそ4年生の夏に1次試験(翌年の3月に2次試験も行われます)がありますので、試験の準備を考えると4年生の初めには進路についてある程度決めておく必要もあります。

このようにして、進路も決まり、卒業研究の結果も出れば、卒業研究発表会が2月の下旬〜3月の上旬に行われます。物理学科では、人数の関係もあり、ポスター発表という形を取っていますが、この方法でも、学生や大学院生、教員を前に研究内容を説明するということには変わりありません。

 卒業研究発表会を終えて、晴れて卒業になります。

2014年度 新入生歓迎行事