研究室の設備 Facility of Laboratory: これらの機器をすべて円滑に運用することは、一つの工場を維持しているような感覚です。トラブったときには皆で知恵と汗を出し合って解決します。様々な機器リテラシーが自然に身に付きます。
- 培養室とCO2混合システム Culture room and CO2 mixing system
- 珪藻細胞を培養する部屋です。年中約20℃の恒温をキープし、培養に通気する空気のCO2濃度もしっかり制御します。良好な生育状況の細胞を作ることがすべての第一歩、良い結果はここからです。
- 遠心分離機 Centrifuges
- 細胞、タンパク質、核酸、その他を懸濁液から分離する作業に必須です。下左は 6 L を一度に処理できる大型遠心機;その他は卓上で扱える小型遠心機。
- 細胞破砕システム Cell disruption systems
- 珪藻細胞など堅牢な細胞壁を破砕するための機器類です。上左から圧力式ホモジナイザー;ガラスビーズ撹拌機;下左から超音波破砕機2種;多検体自動超音波破砕機; ガラスビーズ破砕機。
- 低温、超低温保冷庫 Stockers & Deppfreezers
- 細胞、タンパク質、核酸、試薬は適正温度で保管しなければなりません。左から通常保冷庫3台;-30℃冷凍庫;-85℃超低温冷凍庫2台。
- PCR機 PCR machines
- 核酸の増幅に使います。左2台は定量的PCR用の装置です。
- クリーンベンチ Laminar flow hoods
- 無菌操作の必需品です。2人並んで操作すると、クリベンカップルなどと呼ばれたりします。
- 遺伝子導入装置 Transformation systems
- 遺伝子を珪藻細胞などに導入するための装置です。左は空気銃の原理で遺伝子を打ち込み、左は電気穿孔法で遺伝子を導入します。
- 培養に関わる色々なインフラ Infrafacilities for culturing
- 培養には様々な機器が必要です。左から、超純水製造装置;恒温インキュベーター;恒温インキュベーター;下左から、逆浸透膜製水器; オートクレーヴ 2 台; 人工気象器。
- 顕微鏡 Microscopes
- 変異体珪藻の細胞観察、タンパク質の局在観察の必需品です。左から、正立蛍光顕微鏡;倒立蛍光顕微鏡;卓上走査型電子顕微鏡。この他にも共通機器として共焦点レーザー顕微鏡が2台使えます。
- 光合成パラメーター測定システム Photosynthetic parameter measuring system
- 変異体珪藻は光合成の特性に異変を来しています。その中身を極めて詳しく探ることが出来る装置たちです。左上からKLAS-PAM-NIR、光化学IIだけでなく光化学系I周辺の状態も近赤外分光で測定できます; 右上、MULTI COLOR PAM、光化学系IIの励起を様々な波長の光で行うことが可能です; 左下、PAM2500と酸素電極一体システム、PAMで光化学系をモニタリングしながら酸素電極で酸素発生を同時測定できます。右下、溶存無機炭素測定型GC、水に溶ける無機炭素を水の中から叩き出し、ガスクロで分離しながらメタンのに還元します。このメタンの燃焼をFIDという検出器で測定します。最高感度の無機炭素測定が可能な手作りマシーンです。酸素電極はPAMに比べると格段に操作スキルが必要ですが、PAMやGCを組み合わせることで世界で最も精密な水圏光合成分析が可能です。
- その他分析器 Ohter analytical equipments
- 珪藻細胞の様々な特性を分析します。上左から、細胞計測器(細胞数を自動で計測);紫外可視分光光度計;蛍光分光光度計;下左から、グラファイトファーネス原子吸光計(微量金属の精密測定);積分球分光光度計(積分球ユニットで均質化された光で光散乱の影響を受けにくい分光が可能です。);ゲル撮影装置 2 台。この他にも共通機器としてOrbitrap質量分析計、顕微質量分析計、共焦点レーザー顕微鏡などがあります。
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