今年度も卒研発表会が行われました.人数が多い学年ということもあって,会場は活気に溢れていました.先生方はもちろん,ほとんどすべての同級生や先輩大学院生も聞きに来るということで,学生たちは必死に準備します.発表会の1ヶ月前には内容を指導教員の先生や研究室の先輩と構想し,1週間程度でおおよその形にして,研究室内でしゃべる内容を覚えてしまうほど発表練習を行い,そこからさらに1週間程度をかけてブラッシュアップして,やっとの思いで発表会に臨みます.もちろん各学生の到達レベルはさまざまですが,各自それぞれがきちんと発表を行い,質疑にも詰まりながらも頑張って答えていました.本当にお疲れ様でした.昨今ではプレゼンテーションの機会は中学高校でもよく行われるようで,発表原稿をざっくりと作ること自体は学生にとって比較的容易であったようですが,それを数学的な矛盾やギャップが無いよう論理立てられたものにするには,どんなに優秀な学生でもエネルギーを要するようで,大変よい学びとなったようです.真剣に取り組む学生には,先生たちも真剣に応えます.この真剣勝負の機会に学生たちは大きく成長します.それが関学数理の誇りでもあります.今年度は大学院の進学者も多く,本学数理科学専攻はもちろん,大阪大学大学院などにも複数の学生が進学し,さらに研鑽を積みます.研究を続ける人も就職する人も,関学数理で学んだことを胸に頑張って行って欲しいと思います.