Welcome to 高橋功研究室
関西学院大学理工学部物理学科のX線解析グループで追及している物理学は大きく分けて「構造の物理学」と「かたちの物理学」という二つの言葉に集約できる と思います。「構造の物理学」とは原子や分子の位置と状態を調べることで物質の物理的性質を理解しようという、いわばX線の応用が始められた頃より続けら れている研究であり、「かたちの物理学」とは自然界でみられる多彩な形態(かたち)に対して、その形態が如何にして決定されるのか、可能ならば形態形成を 支配している法則そのものを理解してやろうという試みです。これらの二つの物理学は凝縮系の物理学にとって重要なものと考えられます。特に高橋功研究室で は高分子・プラスチック・コロイド・ゲル等の複雑系と呼ばれることの多い物質を(高橋自身は複雑系という言葉自体はあまり好きではないのですが・・・)ナ ノメートル程度まで薄くした際に現れる原子・分子の配列や運動状態、そしてそれらの薄膜表面や異なる薄膜間の界面に顕れる特殊な形態を追求することに力点 を置いています。また一般に複雑系とはみなされていないような物質でも構造相転移に伴って表面や界面には複雑なパターンが形成されることがありますが、このような臨界現象などによって駆動される形態形成も高橋研の大切な研究テーマのひとつです。
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連絡先: 079-565-9722 z96019@kwansei.ac.jp (高橋功)