最終更新日:2005/03/14 | |||
理工学部 |
有機化学実験
春学期 週16時間 4 単位 履修基準年度 3 年
講義目的 |
各種の有機合成反応、および天然物の単離、未知試料の有機分析による構造決定を行いながら、有機反応、合成、分離を行うための基本操作の習得を目的とする。またそれと共に、与えられて行う実験ではなく、周到な実験計画に基づいて、自分で考えて行う実験を目指す。 |
各回ごとの授業内容 |
1回6時間で、14回の実験により以下のテーマを行う。 (1)ベンゼンを原料としアセトアニリドの合成 (2)安息香酸からトリフェニルカルビノールの合成 (3)酢酸エチルからアセト酢酸エチルの合成 (4)ショ糖の加水分解によるグルコースの単離 (5)お茶の葉からカフェインの単離 (6)ペンタエリトリトールの合成 (7)未知試料の構造決定。ここでは赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルの解析、および定性反応、誘導体の作製などの有機分析を行う。 期間の後半に行に従って、これらのテーマは重複しながら平行して行う場合もある。 |
授業方法 |
4名の有機化学分野の教員が分担して担当し、専門的に準備・指導する。1名の教育技術主事(山田達郎氏)と共に、大学院生である教学補佐の助けをかりて、できるだけきめ細かい直接的な指導を心がけている。 |
授業中使用テキスト |
テキストとしてプリント「有機化学実験」を使用。 |
参考文献 |
R. Shriner. The Systematic Identification of Organic Compounds.
John wiley &
Sons. 『実験を安全に行うために』(化学同人)。 『有機化学実験法に記載したもの並びに、有機化合物のスペクトルによる同定法. 第5版』(東京化学同人)。 |
成績評価方法・基準 |
必ず出席し、レポートを提出しなければならない。 平常評価、レポート、口頭試問などによって総合的に評価を行うが、複数回の欠席やレポートを提出しない場合は、再履修となる場合がある。 |
履修基準 |
実験には広い有機化学の体系的な知識が要求されるため、「基礎化学実験 I 」または「基礎化学実験 II 」を履修していること、また、「基礎化学C」、「有機化学 I ,II ,III 」、「有機化学実験法」を履修していることが望ましい。 |