チタン(Ti)は低毒で安価な試薬であり,工業的に用いることも可能です. 私たちの研究室では,四塩化チタンをルイス酸として用い,Bu3Nなどの第三級アミン(弱塩基)と組み合わせる反応系を開発し,アルドール反応やクライゼン縮合反応に応用してきました.この方法は従来の極低温で強塩基を用いた方法に比べて低コスト,省エネルギーであり,安全面でも優れたものです. また,この反応を利用して,ムスクやジャスミン,ミント等に含まれる天然香料の合成も行っています. |
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Ti-Amine反応剤を用いて合成した香料の例
![]() 麝香鹿(ムスク) |
![]() 麝香猫(シベトン) |
![]() ミント |
![]() ジャスミン |
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