教育
平賀研究室では、宇宙X線から、元素の起源に迫る研究を進めており、研究のための道具は大きく二つに分けることができます。一つは、すざく(日本)、XMM-Newton(欧)、Chandra(米)など、様々なX線天文衛星による観測データを解析し、超新星残骸における、高温プラズマの物理や爆発前の重元素生成のメカニズムを研究すること、もう一つは、現在、あるいは将来、衛星に搭載されるX線検出器の基礎開発を大学実験室で行い、衛星製作の一端に携わるような研究をすることです。
どちらも、取り扱っている基本は、(X線)光子と物質との相互作用という物理であり、自分で取得した観測データ、実験データをどう解析して、新しい結果を導出するかという科学的センス、そのためにビッグデータを使いこなすコンピュータのスキルなど、根本は同じです。
本格的な研究は、大学院に進学してから始まりますが、4年生から研究室に配属され、皆さん活躍しています。
担当授業
- 宇宙物理学入門(1年)
- 基礎物理学実験I(2年)
- 物理学実験I, II(3年)
- デモンストレーション物理I(1年)
- 物理・宇宙計測学(3年)
- 宇宙物理学特論II(大学院)
卒業研究
- 2015年度
- 濵田康揮 「すざく」衛星観測データにおける画像補完ツールの開発
- 梅田真衣 X線天文衛星「すざく」によるSN1987A観測データの解析
- 児嶌優一 CMOSイメージセンサ-を用いたX線の分光