微分積分学II(Fall 2009)
講義内容.
微分積分Iに引き続き,1変数関数の微分積分について学ぶ。多くの具体例に接して
多変数の微分積分の計算力を身に付けることを目的とする。
注意事項:
講義を聴きたい人だけが受講する事.友達と会うためだけの人は講義の場にいない事.
私語をやめないなどなど講義のじゃまをする人には,ただちに教室から出ていってもらう.
学びたい気持ちを持つ他の人々の権利を守らなければならないので.
講義中の水分補給程度は目をつぶるが,基本的に教室での飲食は禁止である.
ペットボトル等を机の上におかない事.
教室205は非常に縦長である.講義の雰囲気を良好に保つために,できるだけ後ろの2列の席には
座らないようにする事.
講義は週に2回ある.原則として月曜日に講義をし,水曜日に演習を行う.
講義期間は14週しかない.試験はすぐにやってくる.3,4回も欠席したら,
単位を取得する事は実際上非常に困難になる.
水曜日の演習は,発表および小テストを行う.最低でも1回は発表をする事.
成績は,日常の演習(発表および小テスト)2割,中間試験2割,定期試験6割で評価する.
勉強の仕方,参考書について:
前期の「微分積分学I」では1変数の微分積分の基礎事項を学んだ.この講義では多変数(主に2変数)の微分積分を
学ぶ.前期の講義は高校の復習の側面もあったが,この講義は格段に本格的な大学の講義になる.
計算の面では,前期までに現われた微分積分の計算力がしっかり身に付いている事が前提である.
それらに不安がある人は,講義の受講と並行して前期の内容の復習を自分でやっておく事.
講義を聴いてノートをとるだけでは,数学は身に付かない.講義を一つのきっかけとして,自分の
頭で考え,自分の手をうごかして計算する事を積み重ねるしか,数学を身に付ける方法はない.
単位の取得を希望する全員が,教科書の他に適当な参考書を購入して勉学に役立てるべきである.
微積分の書籍は膨大な数出版されている.比較的大きな書店に一度足をはこんでそれらの本を眺めてみて
自分に合いそうな本を選び購入せよ.
私が推奨する本は以下の通り:
金子晃著,数理系のための 基礎と応用 微分積分IおよびII, サイエンス社
話の流れ
各回ごとの授業内容
Course Contents of Each Session
- 1週:2変数関数の極限,連続関数
- 2週:偏微分と全微分
- 3週:高階偏導関数
- 4週:変数変換
- 5週:2変数のテイラーの定理と極値問題
- 6週:陰関数の微分法と条件付き極値問題
- 7週:まとめおよび中間試験
- 8週:重積分と体積
- 9週:重積分の定義
- 10週:重積分の変数変換
- 11週:重積分の広義積分
- 12週:3重積分
- 13週:まとめと補遺
各週ごとに授業時間全体の1/3から1/2を問題演習と解説に当てる。
授業方法
講義および演習
教科書
Text 松木敏彦『理工系 微分積分』(学術図書出版社、2003)
参考文献
References Books 三宅敏恒『入門微分積分』培風館
成績評価方法・基準
Method of Criteria of Evaluation 中間試験および定期試験
中間試験および定期試験は
ここ.