ページ先頭に戻る

機能性ナノ単一サイズ有機分子創製センター

私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

研究代表者: 山田 英俊 理工学部 教授

研究プロジェクト名

機能性ナノ単一サイズ有機分子創製研究

研究内容

物質をナノメートルのサイズにすることで現れる、新しい現象や機能に期待が持たれている。ナノサイズ化では、機械、電子系の分野では、そこまで「小さくする」努力をする。一方、化学系では逆で、原子や分子を正確に組み立ててナノサイズへと「大きくする」。フラーレンなどの有機ポリマーは容易にナノサイズに達し、様々な応用研究が進行している。しかし、ポリマーには分子量や形状に分布がある。ナノサイズに達した有機分子の性質を基礎から理解しようとすると、単一サイズ=単一分子量の分子が欲しくなる。しかし、このサイズになると、入手できる化合物は非常に少ない。理由は明らかで、ナノサイズは現在の有機合成化学には「大きすぎて」、その合成法が乏しいからである。 本研究では、新しい現象や機能が期待されるものの、合成的供給が難しいナノ単一サイズ有機分子の合成方法論の開発、測定・解析法の開発、及び、機能開拓を目的とする。有機合成化学を専門とする研究者と解析法を専門とする研究者が協力して、ナノ単一サイズ有機分子の合成法と合成した分子の構造決定法を開拓する。また、合成し構造を明らかにした化合物を、様々な分野の研究者に機能探索・解明の研究材料として供給する。これらの研究を通して、新しい学術的知見を得、科学発展への寄与に努めたい。

Last Modified : 2015-11-19 13:30

前のページ
量子制御環境エネルギー研究センター
コンテンツのトップ 次のページ
生物機能基材研究開発センター
Copyright © 2006-2015 School of Science and Technology, Kwansei Gakuin University