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生命環境科学研究センター

私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

研究代表者: 今岡 進 理工学部 教授

研究プロジェクト名

脳神経系発達に影響を及ぼす環境化学物質及びガス因子の作用機序解明とそのセンシング技術の開発

研究内容

胎児期及び幼児期は、環境からの化学物質の影響に対して極めて脆弱な時期である。特に、脳神経系への影響は重大で、明白な精神発達遅延などの症状が現れなくても、脳の機能のほんのわずかな変化で、社会活動や経済活動に影響を及ぼすかもしれない。例えば、最近の子供や若者の異常行動による殺人や反社会的行動が増えているが、これは必ずしも社会のシステムの問題ばかりではないと考えられる。実際に動物実験において、妊娠マウスに環境化学物質を暴露すると生まれてきた仔に多動などの行動異常が現れることが報告されている。しかし、これまでの研究においては、この事実を証明できるだけの成果の蓄積がなく、またこれらの異常を検出するための評価系も十分に確立していない。当該研究において、脳神経系に対して化学物質の影響を検出できる新しい評価系を開発し、化学物質の影響についてそのリスクを予測する系を作ることを目的とする。

Last Modified : 2010-08-24 19:30

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