特色GPレポート
第3回 関学英語フォーラム−理系のための英語−
日時:2007年2月17日(土)13:30-16:00
会場:関西学院神戸三田キャンパス 理工学部 401教室
参加者:大学教職員20名、高等学校教員8名、民間企業・研究所8名、大学生15名、高校生11名、一般11名
プログラム:
挨拶 13:30-13:45
浅野 考平(関西学院大学副学長、特色GP事業推進責任者)
招待講演 13:45−16:00
日英語の比喩はどれぐらい近いのか 13:45-14:45
牧野 成一氏 (米国プリンストン大学 東洋学科・日本語科主任)
理工系学生の語学教育を考える:科学技術日本語教育の経験から 15:00-16:00
筒井 通雄氏(米国ワシントン大学、テクニカル・コミュニケーション学科
准教授・科学技術日本語プログラム主任)

第3回目のフォーラムでは、まず、本取組の推進責任者で本学副学長である浅野考平教授が、開会挨拶として本取組のこれまでの経緯と内容の紹介を行った。
招待講演では、「日英語の比喩はどれぐらい近いのか」と題して米国プリンストン大学東洋学科の牧野成一氏、「理工系学生の語学教育を考える:科学技術日本語教育の経験から」と題して米国ワシントン大学テクニカル・コミュニケーション学科の筒井道雄氏に講演をいただいた。
牧野氏の講演では、ロバート・フロストと高村光太郎の詩の比較から始まり、比喩の定義・構造、そして、多種多様な日英語の語彙や比喩に基づく慣用句を比較し、日英語の比喩における「共通域」に注目することで、かなり異なると考えられている日本語と英語の比喩が、実際にはかなり近似しているということを、人間の認知の普遍性に基づいて話された。日本語、英語を外国語として学ぶ者にとって、比喩がいかに学びやすいものであるかをわかりやすく話され、集まった多くの学生や一般参加者にとって、英語学習を続ける上で大きな励ましとなる内容であった。
筒井氏はまず、ワシントン大学で科学技術日本語プログラムを設立し、長年に亘って指導された経験に基づいて、科学技術日本語の定義、その教育の歴史、必要性について話された。さらに、科学技術者に求められる言語運用能力、ニーズ分析に基づいたカリキュラム・モデルからコース設計や具体的授業内容など、科学技術英語の学習・指導に取り組んでいる理工学部の学生や教員たちにとって極めて示唆に富んだ内容へと話は及んだ。最後に語られた、世界の中で日本がおかれている立場の認識、今日の言語教育の意味と役割の認識、明確な教育目標の設定、体制の根本的改造、教育者と学生の意識改革という5点は、科学技術分野に限らず、広く今後の語学教育を考える上で重要な指針を与えてくれるものであった。
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