市民講座関学数学セミナー
以下では、過去のセミナーの記録を紹介します.
第4回セミナー
- 日時:2007年12月22日土曜日午後2時より午後4時まで
- 場所:関西学院大学理工学部本館201教室
( アクセスや教室の場所については理工学部のホームページで確認できます.
- 講演:巳波弘佳(関西学院大学理工学部准教授)
「ネットワークの科学」
- 講演者より:インターネットやWWWネットワーク,交通網や電力網,交友関係や企業間取引関
係など,身の回りのあらゆるところに「ネットワーク」を見出すことができます.
近年の検索技術の急速な進展は,WWWネットワークの構造への着目がきっかけの
一つでした.また,コンピュータウィルスの感染拡散や口コミの伝播など,ネッ
トワーク上で起こる現象の重要性も広く知られてきています.
ネットワークが持つ性質を解明し,うまく利用するための研究が,数学や情報科
学の分野で急速に進展しています.本セミナーでは,その一端を紹介いたします.
第3回セミナー
- 日時:2006年12月23日土曜日午後3時より
- 場所:関西学院大学大阪梅田キャンパスKGハブスクエア大阪1408会議室(大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階)
- 講演1北原和明(関西学院大学理工学部教授)「縄張り(平面分割)の話」
- (講演者より:参加者の皆さんに地図を見て分割の作業をお願いしようと思っていますので、
筆記用具と定規をご持参ください.)
- 講演2薮田公三(関西学院大学理工学部教授)「CT-スキャン(脳の断層撮影)の数学」
- (講演者より:医療に革命的な変化をもたらしたCTースキャンは1963年頃 A.M. Cormack
により実用化の一歩が踏み出されました.この方法の原理は,1917年に数学者の J. Radon
が発表した論文にあります.今では Radon(ラドン)変換として有名です.CTースキャンの
歴史の簡単な説明と2次元ラドン変換について説明する予定です.細かい点を除けば,
高校生でも十分理解できる話です.)
- 日時:平成17年12月24日(土曜日)午後3時より
- 場所:西宮市大学交流センター講義室
- 講演者:北原 和明(関西学院大学理工学部教授)
- タイトル: 必勝法のあるゲーム
- 講演者より: 2人で行う素朴なゲームを考えます。このゲームでは
(1) 2人が交互に手を打ち(ただし打てる手は有限個とします),
(2) 試合によらず一定の回数以下の手の打ち方によって,勝敗が決まる,
とします。このゲームの必勝手を少し一般的に考えてみます.そして実際のゲームで皆さんと必勝手の存在を確かめたいと思います.
- 日時:平成17年8月6日(土曜日)午後3時より
- 場所:関西学院大学理工学部201教室
- 講演者:千代延 大造(関西学院大学理工学部助教授)
- タイトル: 「グリコのおまけ」集めと数学としての確率論
- 講演者より:皆さん「グリコのおまけ」とか「野球カード」の事を
ご存知ですよね.スナックやキャラメルを買うと「おまけ」としてカードやミニチュアがついてくるので、それが楽しみでスナックを買う.すこしずつたまってくると、まだ持っていないカードがほしくなってまた買う.でも全部のおまけを集めるためにはキャラメルをいくつ買わなければいけないのか、これは誰にもわかりません.偶然によって決まるからです.偶然に支配される現象を解析する学問が数学としての確率論です.確率論を用いておまけ集めについて考えてみましょう.