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理工学部長のあいさつ

将来を担う若者に夢と希望を与える科学技術教育・研究を目指して

理工学部長 水木 純一郎

水木理工学部長 我々の社会は、若者に日本の将来に対して希望を与えているでしょうか。気になるデータがあります。15年以上前ではありますが、中国、韓国、アメリカ、日本の当時の高校生に自分の将来に希望を持っているかと、ある財団が調査したそうです。結果は、中国の高校生は、約90%が希望を持っている、韓国、アメリカでは約60%でしたが、日本の高校生は30%程度であったということでした。この傾向は今も変わっていないように思います。これは、経済成長の停滞が大きな要因になっているでしょう。世界のこれまでの歴史が示しているように、経済成長のほとんどの部分が技術革新によって起っていることを考えると、技術革新なくして若者に夢と希望を与え、輝かしい未来を創ることはできません。

関西学院大学の理工学部は、1961年、物理学科と化学科の2学科による「理学部」として誕生しました。以来、基礎研究の分野でたくさんの優秀な人材を輩出しました。しかし社会の発展とともにその多様性に応える必要がでてきました。2002年には生命科学科と情報科学科を誕生させ、学部の名称も「理工学部」としました。これまで培ってきた理学の基礎研究の土台、強みを工学にも活かし、より広範な分野で社会に貢献していくことを目指すためです。2009年には数理科学科と人間システム工学科を加え6学科に、そして2015年からは先進エネルギーナノ工学科、環境・応用化学科、生命医化学科の3学科を立ち上げ、全9学科の理工学部として新しいスタートを切りました。理学とは数学や物理、化学などの基礎分野を追究し、新たな真理を発見する学問です。一方、工学とは基礎科学を応用し、私たちの生活に直接関わる課題を解決する技術を生み出すための学問です。しかし、この技術を実際の産業や社会に実装するには理学と工学を連携させなければなりません。その橋渡しの役割を担うのが2015年に新設した3学科であり、新たな技術を創造するべく、充分な規模と人材を備えた研究環境が出来上がりました。

現代社会が抱える課題は非常に複雑で、その解決にはこれまでの方法論や常識が通用しないでしょう。我々理工学部の特徴は、基礎分野と応用分野とが垣根を越えた交流により、新たなものを創造する自由な発想を醸成し、誰も踏み出したことない道へ一歩踏み出すチャレンジ精神を育みます。

関西学院大学は、文部科学省が進めるスーパーグローバル大学創生支援事業に採択されました。我々は、スクールモットーの”Mastery for Service”の精神の基、グローバル・アカデミック・ポートの一役を担い、科学技術分野から世界市民として活躍し、社会貢献していきたいと考えています。

ハートのある科学技術教育・研究をめざして

理工学部長 加藤 知

加藤理工学部長 少しなりとも、わたしたちの世界をよくしたい。それが、わたしたちの理工学部の願いです。

科学技術はグローバル化する世界における最も高い通用性をもつ共通語であり、どこでも、だれでも、いつでも同じ意味で語られる普遍的なものです。一方、科学技術研究には長い歴史があり、研究者個人の知性、好奇心、気迫、個性的なこだわりなどが、現代科学の今を形作ってきました。ここでは、どこで、だれが、いつ、どのようにするのかが重要になります。特定の研究機関から次々に革新的な研究成果が出で来るのは、そこに独自な歴史や方針、また人の繋がりや環境があるからです。1961年理学部としてスタートした関西学院大学理工学部も、現象の背後にある原理の探究へのこだわり、分野の垣根を越えた自由闊達な研究環境、ミッションスクールにふさわしい研究スピリッツなど、独自のルーツとスタイルをもっています。世界をよくするという目指すべき方向を見失うことなく、自由で多様な個性的研究を大切にしていきたいと考えています。これは、スクールモットーの”Mastery for Service”の精神と軌を一にしています。

2015年4月、これからの日本再興の柱と位置づけられているグリーン・イノベーションとライフ・イノベーションにかかわる応用系の3学科を新設し9学科体制となり、基礎を重視しつつ先端的研究を行い、社会貢献を目指す理工学部の方針が、より具体的に、より明確になりました。真に革新的なイノベーションは、基礎(原理)と応用の歯車がかみ合ったときに起こります。新生理工学部は、今そこで生まれつつあるイノベーションの現場となるものと期待しています。そこはまた、出会いの場、こころ踊る発見の場であり、人が成長していく場でもあります。理工学部は、教員と学生の距離が近く、ひとりひとりを大切に育てる教育を実践してきましたが、多様な個性や異文化が出あって新たなものが生まれてくる瞬間に立ち会うことは、かけがえのない教育の機会ともなります。学生ひとりひとりも、自分では気づかない大きなポテンシャルをもっており、イノベーションのひとつの核となる宝物です。

科学技術は、徹底した論理に基づく普遍的なものですが、一方歴史性をもち科学技術に携わる人間のこころも大切な要素のひとつです。こころの問題にも目を向けつつ、科学者・技術者を育てていく伝統を紡いできた理工学部は、志ある学生を歓迎いたします。

Last Modified : 2017-03-31 15:12

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