自然の中の数学

本学科大崎浩一教授が,総合政策学部のオムニバス授業「里山実習」に招かれ,「自然の中の数学」という題名で授業を行いました.数列1,1,2,3,5,8,13,21,…はフィボナッチ数列と言われ,うさぎの数の増え方,葉っぱや花びらの数などを理解する上で役立つことが知られています.そこから黄金比や黄金角といわれる話にまで触れました.フィボナッチ数列は,1つ前とそのもう1つ前の数を足して次々に生成される数列で,その単純なルールにも関わらず,複雑な自然現象の謎が説明できるという,数理的に大変興味深い対象となっています.授業では,黄金角を保ちながら種子の基を発生するコンピュータ上の擬似植物が,シミュレーションの結果,種子並びのらせん数がフィボナッチ数をなすということが分かり,「すごい」という声が上がるなどしました.また実習では,パイナップルや松ぼっくり,チンゲンサイに至るまで,実際の角度やらせんの数を数え,フィボナッチ数との関連を調べて,その正確な数学的構造に,総政の学生さんたちも驚いていました.DSC00567

DSC00564

DSC00572