文部科学省科学研究費補助金「新学術領域研究」平成22年度〜26年度

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動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成

公募研究

戎家 美紀

1. 理化学研究所 生命システム研究センター(QBiC) 再構成生物学研究ユニット
2. JST さきがけ
650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町2-2-3
TEL: 未定
FAX: 未定
E-mail: miki.ebisuya@riken.jp
研究室ホームページ:
www.qbic.riken.jp/japanese/research/outline/lab-30.html


略歴> 
1999-2003 京都大学 理学部
2003-2008 京都大学 大学院生命科学研究科
2009-2013 京都大学 生命科学系キャリアパス形成ユニット グループリーダー
2013-至現在 理研CDB 再構成生物学研究ユニット ユニットリーダー
さきがけ研究員(兼任)


<研究課題>
A02 細胞の動きが規則的な空間パターン形成に与える影響の構成的理解


<研究計画> 
本研究では、細胞集団が自己組織化によって規則的なパターンを形成する際に、細胞が動くことがどのように貢献するかを、実際に細胞パターンを作ることで検証・理解する。パターン形成のモデル系としては、Delta-Notchシグナル伝達経路による側方抑制パターンを哺乳類培養細胞上に作製し、そこに細胞選別やランダムな細胞運動を取り入れる。細胞の動きがパターン形成を促進する具体的な機構としては、1.方向性を持った細胞運動と遺伝子ネットワークが協力してパターン形成を促進する場合、2.ランダムな細胞運動がパターン形成を促進する場合、の2つを考える。テーマ1では、遺伝子ネットワークと細胞選別の機構が合わさることで、それぞれ単独の機構では不可能だったパターン形成が可能になることを実証する。テーマ2では、一見、秩序形成に不利に思えるランダムな細胞運動が、パターン形成を促進する可能性を検証する。

<イメージ図>













<代表的論文> 

Matsuda M, Koga M, Nishida E, Ebisuya M. Synthetic signal propagation through direct cell-cell interaction. Sci Signal 5 ra31 (2012). 

Copyright ©2010 文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成」